冬の夢 / スコット・フィッツジェラルド 村上春樹 訳

World's End Recordから、愛をこめて。

村上春樹は好きでよく読んでます。フィッツジェラルド作品を読むのは実は初めてでした。海外の作品って独特の雰囲気がある気がします。少しうらぶれてて、自暴自棄になることでセンチメンタルを描くというか。例えば北野武の「ソナチネ」みたいに、何も起きないことがセンチメンタルである、という描き方と真逆なのかな、なんてぼんやり思いました。


Arne 30号

World's End Recordから、愛をこめて。

大橋歩さんが編集長で作られていたアルネという雑誌が、今号を持って終了してしまうそうです。その全てを読んでいたわけではなく、それでも巻末に書かれたバックナンバーの特集見出しを見るだけでも、その歴史と目の付けどころの凄さに感服する限りです。最終号は、糸井重里さんにインタビューしています。やりたいことをやり続けるということは最高に難しいことなんだなって最近よく思うので、糸井さんの言葉には感銘を受けました。やりたいことを、やりたい人と一緒にできたら、これ以上のことはないですよね、確かに。

おどろき、もものき、アントニオ猪木 / 澁澤恵介

アントニオ猪木。その名前を聞いただけでなんとなく笑ってしまう昨今ではあるけれど、それも結局は彼の掌の上で転がされているだけなのじゃないか。そう思える1冊です。

本の構成が実に秀逸で、序盤にいわゆる仰天エピソードを盛り込み、終盤に行くにつれ、猪木の人間性や、歩んで来たプロレス人生(だけじゃなくてアントン事業なんかも書かれてるけど)がわかるような構成になってます。序盤で掴まれて、そのまま一気に読んじゃう感じ。

終盤は新日とか全日とか出てきたり、TPGとのやりとりが書かれていたり、猪木を通して当時のプロレス事情が少しわかった気がします。ずっと中心にいないと、そういう書き方ってできないから、それだけでも猪木の凄さが伝わってくる、のかな。ちなみにTPGは「たけしプロレス軍団」とな。

笑えるし勉強にもなるバランスの良い1冊。本棚に入れておこうと思います。


新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書 / 西寺郷太

World's End Recordから、愛をこめて。

Hallelujah Travelerというフリーペーパーを一緒に作っている友から、プレゼントされたこの本。
せっかくなので読書感想文を書いておきます。

そもそも著者の西寺さん(ノーナ・リーブスのVo.)がマイケル愛好家であると知ったのは、ライムスター宇多丸のウイークエンド・シャッフルにて彼が熱弁をふるっているのを聴いたときでした。若干、宇多丸さんになだめられつつもその熱弁を止めない彼の姿が(ラジオなので見てないけど)とても印象的でした。Podcastでも聴けるので、良ければ聴いてみてください。

「知らないこと」は武器でもあるが、それ以上に罪である。そう再認識させられる本でした。例えば彼がどんどん白くなっていく様は周知の事実ですが、多分その事実を知っている人数と、白斑症であったことを知っている人数を比較すれば、後者の方が少ない、と思います。そもそもペプシのCMで大やけどしてたとか、鼻を骨折したのがきっかけで整形に踏み切ったとか、恥ずかしながらそういう事実があったこと、知りませんでした。

彼の肌は病気であるということは何となく知っていましたが、それとは別に、彼が白人になりたがっていたことが、彼の肌を白くしているのではないか、と思ってもいました。そんなことはなかったんですね、きっと。

実際のところはわかりません。この本はとても読みやすく、彼の人間関係や音楽的な嗜好、家族とのジレンマ等々を軽快に書いてます。でも、西寺さんがマイケル本人でない以上、いや、この本を読んだ限りでは、マイケル本人であっても、自分自身のことを正直に告白する機会なんてありえなかったのでないかと思ってしまいます。

ただ、Thee Michelle Gun Elephantのアベが亡くなったときに「それでもミッシェルはなくならない」って思ったのと同じように、マイケルの曲に罪はないし、色褪せることもない。清潔であり、潔癖である曲やリズムは、いつだって世界中の人の心を掴み続ける。そう信じています。

個人的には85年の、USA for AfricaでのWe Are The World付近の記述が好きです。この曲で洋楽への興味を持った自分は、これをきっかけに、シンディ・ローパーやブルース・スプリングスティーン、ハリー・ベラフォンテなどなど、80年代のスーパースターに触れていったものでした。「マイケルはグレートだったよ。皆とも良くフィットした」というのがクインシーの言葉だったか思い出せないのですが、もしそうであれば、ちょっと悲しくもありますが(この辺はこの本を読んだら、ひょっとしたらわかってもらえるかもしれません)。

で、チャリティというと、なんとなく胡散臭い匂いも感じてしまうのですが、素直に自分もチャリティってやってみたいって、思います。それがこの本を読んだからなのかどうかはちょっと自分でもわからないんですけどね。でも、やるなら真剣に、透明なところで、やってみたいなって思ってます。チャリティってか、エコかな。やるなら国内で何かやりたい。海外なんて、目が届かないですもんね。moreTreesあたり、すごくいいと思うのですけれど。

最後に。この本でも後半に出てくる「ケント・モリ」について。彼はもともとマドンナのバックダンサーをやってるのですが、マイケルのオーディションにも合格し、彼の(最後の?)ツアーを回るはずでした。しかし結果的にマイケルは亡くなり、というかマドンナがケントさんを離さず、ケントさんはマイケルと一緒のステージを踏むことは無くなりました。ケントさんはマイケルの熱狂的ファンでした。

マイケルの死後、マドンナの提案で、ケントさんはマイケルになります。同じ日本人であることを差し引いても、めちゃくちゃカッコイイです。その動画を貼っておきます。マドンナの筋肉隆々の腕も凄いんですけどね。


the Jarnal

World's End Recordから、愛をこめて。

ああやばいやばい。すっかり更新できてなかった。時間って全然足りないね。さて、定期購読するほどの雑誌ってなかなか出会わない(生涯で今のとこrelaxだけです)わけだけど、久々の定期購読してる雑誌がこれ。the JarnalっていうNYの雑誌で、わりとインデペンデントな感じなのかな。本誌もいいし、付録の小冊子も素敵。見てるだけでセンス良くなった気になります。実際はそんなことないだろうけどね。

広告批評

World's End Recordから、愛をこめて。

30年。つまりはワタクシが生まれる前からあったこの本ですが、今回で最終号となってしまうようです。最終号にして初めて購入しました。広告の世界を全然知らなくても楽しく読めて、なんとなく時代を読んだ気分にさせてくれる本でした。知った時には遅い、よくあることながら残念です。

表紙が素敵。広告がないことが広告である、みたいな、ちょっと前のレアルマドリードみたいな感じがしました。

ヤングトラウマ / スチャダラパー

World's End Recordから、愛をこめて。

読まなくても中身が何となくわかるってくらいのスチャダラパー印。この感じ、なんとなくわかってもらえるんじゃないでしょうか。スチャダラパーも若干リアルタイムじゃないのに、そのスチャダラが若い頃の話をネタにした本なので、全然リアルタイムじゃない。でもサクサク読めちゃうのは、彼らが醸し出す空気のせい。キャンディーズのこのコントとか、かわいいし最高。



Double Standard / 須永辰緒 監修

World's End Recordから、愛をこめて。

当然のごとく存在は知ってたのですが、最近ようやく手にしました。それから毎日ちょこちょこと読んでます。2004年のディスクガイドながら全く古さを感じさせないのは、選ばれているレコードが時代を超える名盤だからなのかなと思います。一枚でも多く、素敵なレコードと出会いたいと再認識させてくれる一冊です。ちなみに小西康陽や常磐響などなど選曲者は有名な方々ばかりですが、個人的MVPはクボタタケシです。



Wall and Piece / Banksy

World's End Recordから、愛をこめて。

Banksyといえば、詳細不明、神出鬼没の路上アーティストとして注目を集めているのは周知のところ。そのBanksyの作品集がリリースされました。ステンシルの陰影具合と、誰もが考えつきそうで考えつかないユーモア抜群の作品は、やはりアートだと思います。公衆の場に描くことが良いことかと問われれば、否です。「だけど」って思わせるのが、Banksyの凄さなのでしょうね。

ちなみにBanksy、あのParis Hiltonのブートを作ってるみたい。
こんな感じです。中身はDanger Mouseが作っているとか。Gnarls Barkleyの片割れです。




うたとことば。/ 前園直樹グループの雑誌

前園直樹が小西康陽と羽立光孝をメンバーに迎えたバンド、前園直樹グループ。ライブ中心の活動をしているようですが、雑誌も作っていました。ありきたりなゴシックのフォントに裏表紙には滲んだノリの跡。それが確信犯なのかどうかは、この際どうでもいいことで。とにかく手作り感満載の薄い雑誌ですが、そこには音楽や、彼らの周りにあるものへの愛情が滲み出ている文章の数々が詰まっていました。好きなものを追い求める、その姿勢に強く感銘。

ひとが集まる場があって、そこで本気で遊んで、また新しい出会いがあって。World's End Recordも、Hallelujah Travelerとして作っているフリーペーパーも、そういうふうに育っていったらいいなって、思います。

読んでくれてありがとう。君と一緒に、遊びたいんだ。
わくわくするくらい、可能性があると思う。マジでね。


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